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​プラズマ治療器Pidi

Plasma treatment Pidi

​犬猫の歯肉炎治療について

犬猫の口腔治療は、全身麻酔が前提とされています。歯肉炎を根本的に治療するには、原因である歯石を専用の超音波スケーラーで取り除く必要があり、重度の歯周病の場合は抜歯を伴う処置になるからです。

無麻酔での歯石除去は歯の表面を傷つけ、歯石が除去できたとしても、より歯石が付きやすい歯になってしまいます。また、ペットを押さえつけて処置しなければならないため、治療時の精神的ストレスも大きくおすすめできません。

治療が必要な重度の歯周病になるのは大半が中高齢のペットです。しかし、病気や高齢の犬猫にとって全身麻酔は体への負担が大きく、対処療法にせざるを得ない…と断念する飼い主様も少なくありませんでした。

犬の歯肉炎治療について

​世界初の動物用プラズマ治療器『Pidi』

20年以上にわたる工業用装置の開発で培ったプラズマ技術を応用して、口腔治療に使用できる新しい動物用医療機器が、積水化学工業からリリース。2022年3月から、当院にも導入いたしました。

プラズマ治療は麻酔を使わずに実施出来る、動物への刺激が少ない治療法。​今まで歯肉炎の治療を諦めていた病気や高齢の犬猫にも、安心して使用することができるのです。

◎プラズマ治療とは

プラズマにより生成される活性種には、炎症の抑制・組織の修復を促す効果があります(*1)。Pidiは、活性種を炎症のある患部に照射することにより、酸化ストレスを生じさせ、これに対抗する細胞の抗酸化防御メカニズム(Nrf2シグナル伝達)を活性化。炎症性サイトカインを抑制することによって、歯肉炎の軽減、口臭の改善などの効果をもたらします。(*2)

簡単に説明すると…

活性種を患部に照射し歯肉にストレスを与える → 炎症を抑えようとする力を引き出させる → 歯肉炎が軽減する という仕組みの治療になります。

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プラズマ治療器Pidiは動物用治療器として農林水産省の認可を取得した治療器です(承認番号:30 動薬第2828 号)。犬の歯肉炎症軽減、口臭低減に対して有効性と安全性が認められました。

*1(参考文献:Theranostics2019,9(4):1066-1084)

*2 活性ガスの照射による歯石・歯垢除去効果、および殺菌効果はありません。

Pidiについて

​高齢ペットも安心・安全。身体への負担が少ない無麻酔歯肉炎治療

プラズマ活性ガスとは、トーチ(持ち手のスティック)内で窒素プラズマを生成し、空気中の酸素や水分と反応させたもの。薬剤は使用しないため副作用の心配がありません。その活性ガスを、炎症を起こしている​歯肉へ1箇所あたり約15秒間照射、1回の治療は約5分程です。優しい風を歯肉に当てるだけですので、治療による痛みも伴いません。刺激が少ないため、麻酔を使うことなく、病気や高齢のペットにも安心して使うことができる治療器なのです。

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​当院治療例

  • ​ポメラニアン 8歳 歯石付着による歯肉炎。Pidi計8回照射後、歯肉炎・口臭軽減。

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​治療前

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​Pidi 週1回 8週間照射後

無麻酔の歯肉炎治療
当院治療例

​ご利用料金

​当院のPidi治療は回数券をご用意しております。週1回の治療を数週間継続していただくと、より効果を実感していただきやすい傾向にあります。

​1回券

¥3,300​

​4回券

¥11,000

10回券

¥22,000

​*税込価格

料金表
Pidi Q&A

​Pidi治療について よくあるご質問

Q. ​本当に麻酔なしで出来ますか?暴れる子でも治療はできますか?

A. 無麻酔で治療可能です。治療は微風を患部に当てるだけですので刺激は少ないですが、とても繊細で少しの風でも嫌がってしまうなど、ワンちゃんネコちゃんの性格によっては治療が難しい場合がございます。ご了承ください。

Q. ​プラズマ治療はどういう効果がありますか?歯肉炎以外の治療には使えますか?

A. 炎症の抑制を促す効果があり、口腔治療以外にも使用することができます。口腔治療では、歯肉炎と口臭の軽減、とくに口臭軽減を実感される飼い主様が多く見られます。また、外耳炎、皮膚炎、手術後の傷口や火傷の治癒の促進などにも効果があるとされています。詳しくは病院に直接お問い合わせください。

Q. ​どれくらいやると効果がありますか?

A. 治療の効果には個体差がありますが、口臭が軽減するなど1回の治療で効果が見られることもあります。歯肉炎治療は、平均して週に1回の治療を4〜5週続けていただくと、目に見えて効果が出やすい傾向にあります。7〜8割の子は数回で効果が見られますが、2〜3割の子は数回の治療でも視覚的な効果が確認できない場合がございます。

Q. ​歯石はとれますか?歯周病が治るのですか?

A. Pidiで歯石を除去・歯周病を完治させることはできません。あくまで炎症の抑制を促し歯周病の進行を遅らせる治療ですので、重度の歯周病の場合はまず全身麻酔下での歯石除去・抜歯処置などをご提案させていただく場合がございます。

Q. ​猫の口内炎にも効果はありますか?

A. 猫ちゃんの口内炎にもPidi治療は有効です。治療の効果には個体差がありますので、2〜3割の確率で治療の効果が実感できない場合もございます。ご了承ください。

Q. ​Pidiで歯肉炎を治療するタイミングは?ベストな治療方法があれば教えてください。

A. 早期による治療がより有効的です。少しでも歯肉炎が見られる場合はPidi治療が適用になります。無麻酔で副作用もありませんので、年齢や持病に関係なく治療を受けることができます。

ベストな治療方法ですが、全身麻酔下での口腔治療を行い口腔環境を整えてから、Pidi治療を行うことをおすすめしております。Pidiはあくまで炎症の抑制を促す治療のため、歯石除去後の歯肉炎治療で最も効果を発揮します。歯周病の根本的な治療は、歯石除去・抜歯処置です。歯石や歯のぐらつきなど歯周病の所見が認められる場合は、まず全身麻酔下での口腔治療をご提案しております。ただし、年齢や持病などの理由で全身麻酔が難しい場合は、それらの治療を行わずにPidi治療をご提案いたします。

Q. ​予約の方法は?

A. WEBからご予約いただけます。すでに当院をご利用されている患者様は〈診療受付の再診〉からご予約ください。ご不明な点がございましたらお電話にてお問い合わせください。

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